鋳造工場にて、注湯時間監視装置の自動化工事をしました。
これまで注湯時間の監視装置は、監視開始を手動で行っていたため、それを自動化するためのシーケンス改造を行いました。
工事前の様子
操作盤
ボタンやセレクタスイッチを使って手動で監視開始を行っていました。
シーケンサ
配線工事
当社の提案・施工内容
電気炉の炉体を一度傾動させた後の着座を監視開始とし、注湯時間のカウントを開始させる仕様にしました。
電気炉の着座はリミットスイッチにより検出できるようにしましたが、着座中は常に着座検出信号が出ているため、自動監視用にパルス化しました。
また、監視装置と電気炉の電源系統が別であるため、着座状態でどちらかの電源が落ちている状態から両方電源がついている状態になった際に監視を開始しないよう、出湯用退座検知を必要条件に含めています。
施工の様子
施工後 操作盤
施工後 シーケンサ
リミットスイッチの設置などに伴い、シーケンサの改造を行いました。
施工後 ラダー図
当社スタッフより
まったく使用されていない設備であったため、監視開始のタイミングの誤差および誤動作は気にしないとのことで改造依頼されました。
近似値となる信号で監視を開始させ、注湯以外ではなるべく反応しないようラダーを設計しました。
また、生産スケジュールに依存する検知不能な項目(注湯場所指定、湯の成分)に関しては自動化できないことを了承して頂いています。