「意外に使える!」「思ったより機能する!」画像検知
製造現場における画像処理とは、検査対象をカメラで撮影した画像をもとに寸法や位置の計測、傷や不良品を検出する技術です。
そして、その技術を用いることで、今まで人力で行っていた作業を機会に置き換えることができます。
しかしながら「画像検知と言っても限界があるでしょう」と思われ、検討段階に上がらないケースも多々あるかと思います。
そのような方に、現在の画像検知・制御システムの一連の流れと実例をご紹介すると、「意外と使える」「思ったより正確に機能する」という声をよくいただきます。
画像処理用のCCDカメラ
検知対象のワーク
検知対象を検知している画面
3つのパーツから構成される画像処理
画像処理を実現する構成としては、大きく分けて下記3つからなります。
先ずは、「照明」。
ワークを照らし、外部の影響を受けにくくし安定検出することはもちろん、照明の当て方によりわずかな傷や色の差異を鮮明にします。
次が「カメラ」。
ワークの画像データを得るものです、目的により画素数、カラー、白黒、レンズなどを選定します。
そして、「コントローラ」。
カメラから得た画像データをフィルタ処理し、検査したい箇所を鮮明にし、設定した条件により、判定を外部に出力します。
この一連の流れを構築し、画像処理は機能するようになります。機械的に行う事で、作業効率も不適合品の発見率も向上します。
過去と比べ、導入にあたる費用もかなり現実的になってきています。昨今の生産性向上の流れに合わせて、検討をしてみるのはいかがでしょうか。
サイテックでは照明・カメラ・コントローラ、更には制御領域まで一貫して対応することが可能です!
使い方・可能性は多岐に渡る!実は検査システムで代替できることも多くあります。
人の目視による検査では、単純な見落としや検査技能の個人差により精度にムラができる場合がありますが、画像処理装置による検査システムを一度構築すればコスト削減と同時に安定した検査精度を確保できます。
画像処理では以下のようなことができます。
有無検知
ワークの個数や、製品のラベルや添付物など有無を検出することができます。
検出目的としては、最も一般的に利用されているものといえます。
外観検査
ワークの傷や汚れの検査や欠陥・欠損を検出します。
カメラの画素数を上げることで、人の目では確認が難しい微小なものも傷として検出することができます。
寸法測定
ワークの寸法を測定することができます。
ノギスなどと異なり、非接触による測定をインラインで行えるため、デリケートなワークも測定することができます。
位置決め
ワーク上のマークや特定のパターンを認識し、基準位置までの補正値をPLCなどに出力することで、それをもとにしたワークの位置決めを可能とします。
読み取り検査
製品管理で利用されるバーコードやQRコードなどの読み取りをすることができます。
コード以外にも、賞味期限といったようなワークの文字を識別する文字検査も可能です。
画像処理の能力は想像以上に高い!最近ではAIカメラを用いて更に高度な判断も!
カメラの技術は日進月歩で進化しています。
最近ではAI技術の普及により、今までにできなかったような画像処理・判断ができるようになってきています。
また技術力の進歩に合わせて、価格が落ちてきており、導入のハードルも大きく下がってきています。
人手で検査をする工程をお持ちの事業所様は、改めて検討する機会かもしれません。