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特殊台数制御盤によるコンプレッサの省エネ

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燃料代の高騰が続いている昨今、製造業の皆様も電気代の高騰に困っている方が多いのではないでしょうか?

「これまで様々な省エネ対策を行ってきて、もうこれ以上どのような省エネ対策を行えばよいかわからない」というお声を私たちもよくお客様から耳にします。

そこで今回は、一般的に工場全体の電気使用量の20~25%を消費していると言われている「コンプレッサ」の省エネについてご紹介します。

コンプレッサの一般的な省エネ手法

コンプレッサの省エネは、「安定した圧力を維持しながらいかに吐出圧力の設定を下げられるか」です。

以下にご紹介する吐出圧力を下げる方法のうち、皆様の事業所でまだ行っていないものがあったら、ぜひ行うことをおすすめします。

台数制御盤による制御

9-3編

インバータ搭載機の導入

9-4編

設置方法の見直し

9-5編

エア漏れの軽減

9-3編

吸い込み温度の低減

9-4編

レシーバタンクの設置

9-5編

これらの省エネ手法のうち、今回は「台数制御盤による制御」に焦点を当てて解説いたします。

台数制御盤によるコンプレッサの制御

従来のコンプレッサメーカー製の台数制御盤の弱点

「すでに台数制御盤は設置済みで複数台を制御しているよ」という方も、実はまだまだ台数制御盤の更新による省エネの余地はあります。

台数制御盤は様々なコンプレッサメーカーが製造・販売していますが、これらには以下の弱点があります。

 ◆メーカーや機種の縛りがあり、他のメーカー製のコンプレッサは単独運転している…

 ◆1か所に集中して設置されたコンプレッサのみ制御対象で、離れた場所に設置されたものは制御できない…

 ◆インバータ機は簡易的な制御のみで回転数まで考慮した制御ができない…


特殊な機能を持つ台数制御盤~既存の台数制御盤から更新することで最大20%のさらなる省エネを実現

わたしたちがご紹介する台数制御盤は、通常のコンプレッサメーカーによる台数制御盤とは異なる様々な機能を持っているため、すでに他社製の台数制御盤を導入している工場でも、台数制御盤を更新することで最大20%のさらなる省エネを実現できます。

さらなる省エネを実現できるのは、以下のような理由・制御方法があるからです。

 ◆国内外のメーカー、さらに機種・出力まで幅広く対応できる
   ⇒メーカーや機種・出力の垣根を越えてほぼすべてのコンプレッサを制御できます。

 ◆分散設置されたコンプレッサも制御可能
   ⇒同一配管上の離れたコンプレッサも制御できるため、工場全体の最適な運転を実現します。

 ◆インバータ機の回転数も考慮して制御ができる
   ⇒インバータの回転数も読み込んで制御するため、不要なインバータ機の起動を防止します。

 ◆グループ制御により効率的な運転を実現
   ⇒異なる機種・出力のコンプレッサをグループ化してコントロールすることで、より効率的に運転できます。

 ◆軽故障機の負荷を軽減した運転により、急停止を防ぐ
   ⇒メンテナンス時期が近い機やトラブルの予兆が起きている機の負荷を軽減し、メンテナンスまでの時間を稼ぎます。

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以上のような機能を持つ特殊な台数制御盤ですが、もちろんすべてのお客様において大きな省エネ効果が見込まれるわけではありません。

特殊台数制御盤の導入により大きな省エネ効果が見込まれる場合と、そうでない場合があります。

たとえば、大きな省エネ効果が見込まれるケースとしては、①工場が古く、コンプレッサのメーカー・機種がバラバラ②コンプレッサが3台以上設置されている③インバータ搭載機の割合が全体の30%未満④一か所でなく複数箇所に設置している⑤工場が24時間稼働、などです。

「実際に導入を検討する前に、自社の場合どれくらいの省エネ効果があるのかを事前に知りたい」という方の為に、コンプレッサの設置状況等を簡易シートに記入するだけで省エネシミュレーションを行うサービスを無料で行っています。

まずは無料省エネシミュレーションからお試しください。

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コンプレッサの省エネと同時に行うべきなのが、使用電力の見える化

これまで、台数制御盤の導入によるコンプレッサの省エネについて解説しました。

このような省エネ手法を行う前にまず行うべきなのが、「現状の把握」です。

今回の場合は電気使用量ですが、全体の電力使用量だけでなく、「どの設備・ラインでどれくらいの電力を消費しているのか」を知ることで、具体的な省エネ対策が見えてきます。

台数制御盤の導入についても、設備・ライン単位の電力使用量を把握しておくことで、対策前と後の測定により導入効果を数字で見ることができます。

電気使用量(その他の様々なデータも計測可能)の可視化を簡単に実現するのが、無線を使った電力可視化IoTデバイスです。

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詳しくは、「設備別・ライン別CO2排出量の可視化」ページよりご覧ください。

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