鋳造工場にて、バケットエレベータの操作ボックス設置工事を行いました。
工場内に設置された2機のバケットエレベーターについて、現場にて寸動運転(インチング運転)ができるようにしてほしいとのご要望をいただきました。
既設の操作盤とは別で現場でも操作できるようにするとのことで、同時操作による事故が起きないよう設計しました。
工事前の様子
既設の制御盤
既設の制御盤の様子です。
施工前 対象設備周辺
新しく操作ボックスを設置する箇所です。
施工前 対象設備周辺
配電盤と配管を敷設する箇所です。
施工前 シーケンス図
改造前のシーケンス図です。
当社の提案・施工内容
対象設備である連続ショットブラストの近くに操作ボックスを追加設置しました。
今回ご要望を受けた寸動運転(インチング運転)は、創業時の自動運転中ではなく、ベルトの交換時などの保全作業で使用することを目的としていました。
そのため、自動運転中の誤作動防止及び保全作業中の安全性を重視し、制御盤での操作と現場での操作を同時に行えないよう設計しました。
施工後の様子
施工後 制御盤
制御盤の操作部分にあらたにキースイッチを設置しました。
施工後 対象設備周辺
現場付近に操作ボックスを設置しました。
施工後 対象設備周辺
2機のバケットエレベーター操作スイッチの配電盤・配管の様子です。
施工後 シーケンス図
制御盤と現場操作ボックス両方のキースイッチが「制御盤」となっていることを運転条件に追加しました。
当社スタッフより
「制御盤だけでなく現場でも○○を操作できるようにしたい」というのは、工場で作業している人にとって良くいだく願望だと思います。
複数の場所で操作できるようにする際問題となるのが、安全性です。
一方で操作している時にそれを知らずに別の場所で操作して事故が起きてしまう、ということは避けなければいけません。
私たちは、安全性を確保したうえで設備稼働の効率性を上げる工事も得意としています。