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月別アーカイブ: 2022年5月

設備動作不良の原因調査・点検

お客様の工場にて、設備の操作時に不具合が生じるため、動作不具合の原因調査を行いました。

長期間使用している設備では、様々な動作不良を起こしてしまいます。

電気的な問題と機械的な問題を一つずつ確認し、原因を特定することが重要です。


お客様の要望内容・依頼背景

容器加工業のお客様より、設備起動ボタン操作時に、既に起動中の別モーターが停止することがあるため、原因を特定して不具合を直してほしいとご依頼いただきました。


当社の提案・施工内容

現場にて実際の症状の確認及び、電気図面、盤内制御機器の調査・点検を行いました。

症状発生時の規則性がないため原因特定に時間がかかりましたが、症状と電気図面から考え、まず可能性の高い制御系統のコモンから調べました。

すると、キースイッチの端子ネジが緩んでいるところを発見しました。

端子ネジの緩みにより接触不良が起き、ボタン操作時の振動により連動して予期せぬ動作が起きていることがわかりました。

念のため制御盤内の全端子ネジの増し締め、清掃を行ったところ、症状は出なくなりました。

施工後の様子

操作スイッチ

9-1編

施工後のセレクタスイッチです。

キースイッチ

9-2編

端子ネジの増し締めを行いました。

当社スタッフより

解決してみると大したことのない原因のように感じますが、端子ネジのゆるみが原因で設備が動作不良になった現場は思ったより多く、原因としても意外と見落としがちで、
特定に時間がかかるケースも多いです。

そのため、定期的な端子ネジの増し締めといった点検・清掃作業も単純ですが重要なものだと再認識しました。