鋳造工場で、エアバイブレーターのエア消費量を削減するための改造を行ってほしいとご要望がありました。
電気代や燃料代が高騰している昨今、省エネの要望が増えています。
工場の省エネで欠かせないのが、エア消費量の削減です。
今回は、PLCデータの改造によってエアの省エネを実現した事例です。
お客様の要望内容・依頼背景
電磁弁で制御していたエアバイブレーターについて、これまでは運転時間が短く性能を生かし切れていないので手動バルブを取り付け常時運転状態にしてました。
しかし、エアの消費量を削減するため、不要な時間帯では自動で停止するように改造してほしいとのご要望をいただきました。
当社の提案・施工内容
エアバイブレーターの運転条件を変更し、必要なタイミングのみ運転するようPLCデータを改造しました。
元々の設定では、どのタイミングで「運転するか」で設計されていましたが、どのタイミングで「停止するか」で設計し直しました。
また、操業開始時や終了時には特別な運転の仕方が必要となるため、お客様のご要望に応じて自動で制御する部分と手動で操作する部分を設定しました。
施工前
ラダー図
エアの消費量は少ないですが、不要な砂を落とすには時間が不十分な設定でした。
施工後
ラダー図
お客様のオペレーションを聞き、それに適した改造を行いました。
バルブ
手動バルブも併用して使用できるようにしてあります。
当社スタッフより
皆様の工場でも、様々な省エネをこれまで行ってきたと思います。
省エネのネタが尽きてきていると思っている方でも、今回のように設備の運転条件の回路改造により省エネを実現することがあります。
私たちは、現場のスタッフから設備の稼働状況を詳細にお聞きし、オペレーションまで考慮した最適な制御方法を提案・施工いたします。