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カテゴリー別アーカイブ: 動力設備工事の施工事例

送風機のトラブル要因調査及び修繕

当事例では、製造業のお客様の工場で、送風機のトラブル要因調査及び修繕を行いました。

お客様の要望内容・依頼背景

スターデルタ起動をする送風機がスター起動からデルタ起動に切り替わらないことがあったようです。しかしながら、電源を落とした後再起動したらデルタ起動に切り替わったとのことでした。そこで、当社へ「原因を調査してほしい…」とご依頼いただきました。

当社の提案・施工内容

盤上部の入線口に隙間があり、スター起動用の電磁接触器の上など盤内全てに粉塵が積もっておりました。お客様が撮った写真によりますと、電源がOFFになっているにも関わらず電磁接触器の可動接点が戻り切っていないようでした。

内部を確認しますと粉塵が大量に入り込んでおり、手動で接点を押し込み離すとわずかしか接点が戻ってこずデルタ用電磁接触器がONするためのb接に導通がない状態であることが判明しました。これにより切替タイマーが作動してもデルタ起動しなかったようですので、盤全体を清掃し入線口を埋めることで再発を防いでおります。

また、スター用電磁接触器の接点に溶融が見られましたのでお客様に報告いたしましたところ「交換してほしい…」とのことでしたので交換まで対応しています。

施工前

電磁接触器

1

接点

2

施工後

電磁接触器

3

全体

4

当社スタッフより

社員7

当社では、このようなあらゆる工場の電気的トラブルに対応することが可能です。

「この困りごと、どこに依頼すればよいかなぁ…」とお困りの際は、是非サイテックにご相談ください。

ホイストクレーン 修理・メンテナンス

当事例では、製造業関連の工場向けに、ホイストクレーンのメンテナンス・修理を行いました。

お客様の要望内容・依頼背景

お客様より、「ホイストの巻下がボタンから手を離しても止まらない…」とご相談いただきました。そこで、当社にて要因調査、並びに対策案を模索しました。

当社の提案・施工内容

回収したホイストを調べてみると、電源が入っていないにも関わらず巻下用の電磁接触器がONになった状態で、さらに制御ボックス内に白い石のようなものが多数見られました。

制御ボックス内の抵抗が割れており、その破片が電磁接触器の接点可動部に挟まったことによる動作不良でした。破片を取り除き、抵抗を交換することで正常化することに成功しました。

施工の様子

制御ボックス

2

抵抗の割れ

1

当社スタッフより

社員7

お客様によりますと、最近ホイスト本体を柱に何度かぶつけてしまったことがあったそうです。長年使っていたホイストですから抵抗が経年劣化で破損した可能性もありますが、物理的に破損してしまったのかもしれません。

当事例のようなホイストクレーンの修理・メンテナンスなどのご依頼もお気軽にサイテックまでご相談ください。迅速かつ、柔軟な対応でお客様のお困りごとを解決いたします。

造型機冷却ラインの出力ユニット交換

製造業のお客様の工場で、油圧シリンダーの不良対策を行いました。
当社では、このようなライン設備の不良対策も承っています。

お客様の要望内容・依頼背景

造型機冷却ラインにおける油圧シリンダーの戻る動きが異様に遅い状態になっていました。
そこで、当社へ「この要因の調査・並びに対策をしてほしい…」といったご相談をいただきました。

当社の提案・施工内容

調査すると、電磁弁に信号が入っておらず惰性でシリンダーが戻っている状態でした。信号はPLCの出力ユニットから直接電磁弁へ出される仕様だったのですが、プログラム上は出力されているにも関わらず有点の出力接点にて電圧が確認できませんでしたので、出力ユニットの接点不良と見なし交換いたしました。これによりシリンダーの動きは正常なものとなりました。

回収いたしました出力ユニットは使用から約6年とのことでしたので寿命の可能性もありましたが分解し接点を確認しましたところ、同様の動きをするエアーの電磁弁に出力されている接点よりも激しく摩耗しておりました。

PLCの接点容量はメーカーによると「AC240V 2A」、電磁弁は約0.6秒間しかONせず始動電流値は「約5A」でした。この使い方ですと容量オーバーのように思われました。また同様の使い方かつ同じ電磁弁が複数ありましたので、お客様にご報告した所、何かしら対策できないかとのご相談がありましたので、接点容量の大きいリレーを間に入れることで対応しています。

施工前

摩耗した接点(赤丸)

1

リレー無し

2

施工後

リレー設置

3

当社スタッフより

社員7

お客様の工場で使用されている油圧の電磁弁は、エアーの電磁弁より始動電流の高いものばかりで、13カ所ございました。接点容量の大きいリレーを間に入れることで予め接点不良に陥ることを防止しています。

当社では当事例のように単にいらいいただいたことのみならず、その調査結果を踏まえ、お客様に最適な提案を行っています。お困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。

電気炉天井クレーン メンテナンス

当事例では、製造業関連の工場向けに、電気炉天井クレーンのメンテナンスを行いました。

お客様の要望内容・依頼背景

天井クレーンの巻上下の速度がゆっくりになることが頻繁に発生していました。また、時折、動作しないなんて事態も発生していました。しばらく巻上下のボタンを押したがやはり動かないケースがあり、非常にお困りでした。

当社の提案・施工内容

問題の天井クレーンの制御盤を確認すると制御回路のCPがトリップしていました。

主な原因は下記の通りです。
1.過荷重ブザーのコモン線の端子が緩み、ブザーより2次側の機器に電圧降下が起きていた
2.2次側である巻上、巻下、ブレーキの電磁接触器が電圧降下でチャタリングを起こしえちた
3.ブレーキの電磁接触器のみチャタリングによるアークで接点不良を起こし、ブレーキが開放できなくなっていた
4.それでも巻上下を操作し続けたことでチャタリングによる過電流でCPがトリップしていた

そこで、制御盤内の端子増し締めを行い、接点不良の電磁接触器を交換後、巻上下のブレーキ機構を点検を実施。圧力板と調整リングに過度な摩耗が見られたため、部品交換を行うことで、正常な動作を実現しました。

施工の様子

端子(緩み)

1

接点不良

4

部品交換

リング(新品)

3

リング(摩耗)

4

当社スタッフより

社員7

当社では、クレーンに関するお困りごとにも対応しています。

クレーンの修理・メンテナンスなどのご依頼もお気軽にサイテックまでご相談ください。迅速かつ、柔軟な対応でお客様のお困りごとを解決いたします。

 

自動給水装置 新規設置工事

当事例では、製造業のお客様の工場で、自動給水装置の新規設置工事を行いました。

お客様の要望内容・依頼背景

冷却水を自動で循環させる給水装置の新規設置をご依頼いただきました。また、その設置にあたり、水位を計測するレベル計・補水を制御する電動弁・給水ユニット・給水量を計測する流量計への各配線作業に加え、これらを制御する制御盤を作成も併せてご依頼いただきました。さらに、補水終了時間を誰でも変更できるようにタイマーの設置も必要でした。

当社の提案・施工内容

そこで、当社にてお客様のご要望に基づき、水位用レベル計設置し、電動弁及び給水ユニットへの配管配線を行いました。また、新規設備の設置であるため拡張性を持った制御盤を設計、さらには製作をおこないました。

施工の様子

制御盤

1

制御盤内面

2

保水終了時間用タイマー

3

フロースイッチ(上)+電動弁(下)

4

給水ユニット

6

各配管

5

当社スタッフより

社員7

お客様の方で設置された電動弁と給水ユニットへは配管配線のみ、レベル計は設置も含めて施工しました。また、具体的には、制御盤は以前ご依頼いただき作成したものをお客様の要望に基づき、一部改造しています。

サイテックでは、お客様のご要望に最適な電気制御工事を実施しますので、お困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。

 

ファンモーターブレーカー交換及び操作ボタン追加工事

鋳造工場にて、砂処理設備のモーターブレーカーが作動しないとのご相談を頂き、ブレーカー交換工事を行った事例です。

また弊社の提案を受けて、現場OPから操作ボタンの設置も追加依頼いただきましたので、併せて施工いたしました。

お客様の要望内容・依頼背景

砂処理設備のモーターブレーカーが作動しないとのご相談を頂きました。

ファンモーター及びブレーカーが焼損したため、今後は焼損しないようブレーカーとサーマルリレーで保護したいとのご要望でした。

工事前の様子

施工前 盤外面

9-3編

施工前 盤の中

9-4編

当社の提案・施工内容

ブレーカーの交換及び電磁開閉器の追加を提案いたしました。

ブレーカーでON、OFFで操作しているとのことだったのですが、ファンモーターは地下にあり動作状況を把握しにくかったため、トリップに気づきやすくするよう動作表示灯の追加も提案いたしました。

その際、現場OPから操作ボタンも追加できないかと追加依頼を頂き、設置いたしました。

また盤上部に不要な穴が開いており、粉塵がブレーカー端子部分などに山積していたため、清掃し穴を塞いでいます。

施工後の様子

施工後 盤外側

9-3編

操作ボタンは現場OPのご要望で盤の右に寄せるように設置しました。
施工後 盤の中

9-4編

ブレーカーは一つ前の型式ですが、お客様の方で余っていたもので支給頂きました。
施工後 表示灯・操作ボタン

9-5編

突発によるご依頼で、モーターの復旧に合わせて施工いたしました。

当社スタッフより

社員7
サーマルリレーを導入すればモーターの焼損を防ぐことはできますが、トリップした場合に根本の原因を特定して修理しなければ、頻繁にトリップしてしまいます。
トリップの原因やモーターのトラブルについては、こちらのページで詳しく解説しておりますのでぜひご覧ください。

新設のサーボモーター盤の一次配線敷設工事

鋳造工場にて、新設予定の設備の一次側配線工事を行いました。

お客様の工場で新たにサーボモーターを導入するため、その一次側配線を敷設してほしいとのご要望でした。

回転速度や位置(角度)を正確に制御できるサーボモーターは、超高速や超精密な制御を行う産業機械の構成要素として、いまや必要不可欠なものになっています。

今回の事例は、お客様からよくご依頼いただくのひとつである、新しい設備の導入に伴う配線工事です。

工事前の様子

施工前 ブレーカー

9-3編

既設のブレーカーの容量は100Aでした。
施工前 盤の繋ぎ込み部

9-4編

施工前のブレーカーの繋ぎ込み部分の様子です。

当社の提案・施工内容

新設するサーボモーター盤の容量が大きいため、変電室のブレーカー容量をアップし、相応のケーブルを敷設しました。

事前に行った工事にて敷設した配管に、今回交換した200A のブレーカーからケーブルを敷設しました。

なお、変電室での作業が必要となるため、事前に各所に伝達していただき工場内を停電して工事を行いました。

施工中の様子

施工中の様子1

9-3編

高所作業車も使って工場内天井付近の配線敷設を行っています。
施工中の様子2

9-4編

作業員は、工場内に適した安全装備を付けて工事を行います。
施工中の様子3

9-5編

天井から屋根の上へ敷設しています。
施工中の様子4

9-3編

屋外でのケーブル敷設の様子です。

施工後の様子

施工後 ブレーカー

9-3編

200Aの容量のブレーカーに交換しました。
施工後 繋ぎ込み部

9-4編

一次側配線をつなぎこみました。
施工後 屋外ケーブル

9-5編

屋外から屋内へケーブルを敷設しました。

当社スタッフより

社員7
今回工事を行った時点ではサーボモーター盤はまだ設置されていなかったため、設置予定地の直前まで敷設し、繋ぎ込み時には停電させることなく施工できるようにいたしました。

このように、後工程のことも考え最小限の停電時間で済むような提案も可能です。

新たな設備導入時の配線工事も私たちにお任せください。

天井付近の電気配線の変更工事

天井付近の電気配線の変更工事を行いました。

今後フリークレーンを導入するための骨組みを立てられるよう、それまで天井から下ろしていた蛍光灯を移動してほしいとのご要望でした。

工事前の様子

施工前 照明

9-1編

天井から照明が吊るされている状況でした。

施工前 天井付近の配線

9-2編

天井から照明を吊るすための配線が垂れてきています。

施工前 ラック

9-5編

天井付近にこのようにラックが通っています。

当社の提案・施工内容

ラックのルートを変更し、天井から降りてきている蛍光灯を、地上に架台を作ってそこに取り付けました。

フリークレーンの施工会社、現場オペレーターと打ち合わせをし、各配線が邪魔にならず今後の作業に影響が出ない位置を割り出しルートを変更しました。

施工の様子

施工後 照明

9-3編

地上に架台を設け、天井からの照明の配線をなくしました。

施工後 天井付近の様子

9-4編

天井からの照明の配線がなくなり、またラックのルートも変更しました。

施工後 ラックのルート

9-5編

ラックのルートを変更しました。

フリークレーンの骨組み

9-6編

施工後にフリークレーンの骨組みが敷設された様子です。

当社スタッフより

設備改造をする際、今回のように既設の照明の配線などが邪魔をしてしまうケースはよくあります。

私たちは、他の業者様とも連携をし、今後の設備改造に合わせて最適なルートを提案します。

設備改造を考えていらっしゃいましたら、それに伴う電気配線改造は私たちにお任せください。

クーリングタワーの水量削減工事

鋳造工場にて、冷却塔(クーリングタワー)の水量削減のためのシーケンサ改造を行いました。

お客様の工場で導入されているコンプレッサは水冷式のもので、これまではクーリングタワー稼働中は常に水をオーバーフローさせていました。

これを制御し、水量を削減してほしいとのご要望でした。

工事前の様子

施工前 シーケンサ1

9-1編

施工前 シーケンサ2

9-2編

施工前 シーケンサ3

9-5編

施工前 シーケンサ4

9-5編

当社の提案・施工内容

クーリングタワーの運転に連動した電磁弁をさらにウィークリータイマーで制御し、平日の8時~20時(お客様により指定)のみオーバーフローするよう仕様を変更しました。

既設の電磁弁の起動制御は生かしつつ、クーリングタワーを一旦停止させ再び運転を開始させた場合も、時間次第で電磁弁の起動が制御されるようにしました。

施工の様子

シーケンサ1 タイマー設置後

9-3編

シーケンサ2 タイマー設置後

9-4編

シーケンサ3 タイマー設置後

9-5編

シーケンサ4 タイマー設置後

9-6編

当社スタッフより

必要以上に機器が稼働しているケースはよくあります。

オフディレイタイマー、フリッカータイマー、ウィークリータイマーなど、使用状況に適したタイマーを設置することは工場の省エネ化に非常に有効です。

タイマー設置に伴うシーケンサ改造などの実績も私たちは豊富です。

何かお困りごとがありましたらお気軽にご相談ください。

電気炉の自動余熱・焼結機能追加工事

鋳造工場にて、電気炉の余熱作業・冷却設備の自動化を行いました。

これまで、電気炉の余熱作業は週明け直前の夜間に、冷却設備の停止を週終わりの昼に手動で行っていました。

今回のご要望は、これらの作業を無人で行えるよう自動化をしてほしいとのことでした。

さらに、10時間ほどかかる焼結作業も自動化をしてほしいとのご要望を受けて、施工いたしました。

工事前の様子

冷却設備の制御盤

9-1編

こちらの制御盤に照光スイッチを追加します。

施工前 シーケンサ

9-2編

シーケンサ改造を行い、冷却設備の自動停止・自動起動を実現します。

施工前 電気炉の制御盤

9-5編

こちらにタッチパネルを設置します。

当社の提案・施工内容

タッチパネルによる自動予熱・焼結の設定と予約、シーケンサ制御による冷却設備の自動停止と自動起動を提案
しました。

また、冷却設備の運転状況が制御盤でわかるようにし、現地でブレーカーにて運転停止させていたものを制御盤の照光スイッチにて制御できるようにしました。

施工の様子

冷却設備の制御盤

9-3編

照光スイッチを設置し、こちらで冷却設備の運転停止などの操作を行えるようにしました。

施工後 シーケンサ

9-4編

シーケンサを新しいものへと変更しました。

施工後 電気炉の制御盤

9-5編

タッチパネルを設置し、余熱の時間設定などもこちらで行えるようにしました。

当社スタッフより

工数が多く工事日数も限られていたため、冷却設備の制御盤制御と各自動起動機能追加とを2回に分けて工事しました。

自動予熱・焼結の予約は1週間以内で曜日指定、時指定、分指定ができ、予熱の時間設定などもタッチパネルで設定できるようにしています。

また、無人で行われる工程のため安全面に特化した設計を心がけました。