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カテゴリー別アーカイブ: 動力設備工事の施工事例

電気炉天井クレーン メンテナンス

当事例では、製造業関連の工場向けに、電気炉天井クレーンのメンテナンスを行いました。

お客様の要望内容・依頼背景

天井クレーンの巻上下の速度がゆっくりになることが頻繁に発生していました。また、時折、動作しないなんて事態も発生していました。しばらく巻上下のボタンを押したがやはり動かないケースがあり、非常にお困りでした。

当社の提案・施工内容

問題の天井クレーンの制御盤を確認すると制御回路のCPがトリップしていました。

主な原因は下記の通りです。
1.過荷重ブザーのコモン線の端子が緩み、ブザーより2次側の機器に電圧降下が起きていた
2.2次側である巻上、巻下、ブレーキの電磁接触器が電圧降下でチャタリングを起こしえちた
3.ブレーキの電磁接触器のみチャタリングによるアークで接点不良を起こし、ブレーキが開放できなくなっていた
4.それでも巻上下を操作し続けたことでチャタリングによる過電流でCPがトリップしていた

そこで、制御盤内の端子増し締めを行い、接点不良の電磁接触器を交換後、巻上下のブレーキ機構を点検を実施。圧力板と調整リングに過度な摩耗が見られたため、部品交換を行うことで、正常な動作を実現しました。

施工の様子

端子(緩み)

1

接点不良

4

部品交換

リング(新品)

3

リング(摩耗)

4

当社スタッフより

社員7

当社では、クレーンに関するお困りごとにも対応しています。

クレーンの修理・メンテナンスなどのご依頼もお気軽にサイテックまでご相談ください。迅速かつ、柔軟な対応でお客様のお困りごとを解決いたします。

 

自動給水装置 新規設置工事

当事例では、製造業のお客様の工場で、自動給水装置の新規設置工事を行いました。

お客様の要望内容・依頼背景

冷却水を自動で循環させる給水装置の新規設置をご依頼いただきました。また、その設置にあたり、水位を計測するレベル計・補水を制御する電動弁・給水ユニット・給水量を計測する流量計への各配線作業に加え、これらを制御する制御盤を作成も併せてご依頼いただきました。さらに、補水終了時間を誰でも変更できるようにタイマーの設置も必要でした。

当社の提案・施工内容

そこで、当社にてお客様のご要望に基づき、水位用レベル計設置し、電動弁及び給水ユニットへの配管配線を行いました。また、新規設備の設置であるため拡張性を持った制御盤を設計、さらには製作をおこないました。

施工の様子

制御盤

1

制御盤内面

2

保水終了時間用タイマー

3

フロースイッチ(上)+電動弁(下)

4

給水ユニット

6

各配管

5

当社スタッフより

社員7

お客様の方で設置された電動弁と給水ユニットへは配管配線のみ、レベル計は設置も含めて施工しました。また、具体的には、制御盤は以前ご依頼いただき作成したものをお客様の要望に基づき、一部改造しています。

サイテックでは、お客様のご要望に最適な電気制御工事を実施しますので、お困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。

 

ファンモーターブレーカー交換及び操作ボタン追加工事

鋳造工場にて、砂処理設備のモーターブレーカーが作動しないとのご相談を頂き、ブレーカー交換工事を行った事例です。

また弊社の提案を受けて、現場OPから操作ボタンの設置も追加依頼いただきましたので、併せて施工いたしました。

お客様の要望内容・依頼背景

砂処理設備のモーターブレーカーが作動しないとのご相談を頂きました。

ファンモーター及びブレーカーが焼損したため、今後は焼損しないようブレーカーとサーマルリレーで保護したいとのご要望でした。

工事前の様子

施工前 盤外面

9-3編

施工前 盤の中

9-4編

当社の提案・施工内容

ブレーカーの交換及び電磁開閉器の追加を提案いたしました。

ブレーカーでON、OFFで操作しているとのことだったのですが、ファンモーターは地下にあり動作状況を把握しにくかったため、トリップに気づきやすくするよう動作表示灯の追加も提案いたしました。

その際、現場OPから操作ボタンも追加できないかと追加依頼を頂き、設置いたしました。

また盤上部に不要な穴が開いており、粉塵がブレーカー端子部分などに山積していたため、清掃し穴を塞いでいます。

施工後の様子

施工後 盤外側

9-3編

操作ボタンは現場OPのご要望で盤の右に寄せるように設置しました。
施工後 盤の中

9-4編

ブレーカーは一つ前の型式ですが、お客様の方で余っていたもので支給頂きました。
施工後 表示灯・操作ボタン

9-5編

突発によるご依頼で、モーターの復旧に合わせて施工いたしました。

当社スタッフより

社員7
サーマルリレーを導入すればモーターの焼損を防ぐことはできますが、トリップした場合に根本の原因を特定して修理しなければ、頻繁にトリップしてしまいます。
トリップの原因やモーターのトラブルについては、こちらのページで詳しく解説しておりますのでぜひご覧ください。

新設のサーボモーター盤の一次配線敷設工事

鋳造工場にて、新設予定の設備の一次側配線工事を行いました。

お客様の工場で新たにサーボモーターを導入するため、その一次側配線を敷設してほしいとのご要望でした。

回転速度や位置(角度)を正確に制御できるサーボモーターは、超高速や超精密な制御を行う産業機械の構成要素として、いまや必要不可欠なものになっています。

今回の事例は、お客様からよくご依頼いただくのひとつである、新しい設備の導入に伴う配線工事です。

工事前の様子

施工前 ブレーカー

9-3編

既設のブレーカーの容量は100Aでした。
施工前 盤の繋ぎ込み部

9-4編

施工前のブレーカーの繋ぎ込み部分の様子です。

当社の提案・施工内容

新設するサーボモーター盤の容量が大きいため、変電室のブレーカー容量をアップし、相応のケーブルを敷設しました。

事前に行った工事にて敷設した配管に、今回交換した200A のブレーカーからケーブルを敷設しました。

なお、変電室での作業が必要となるため、事前に各所に伝達していただき工場内を停電して工事を行いました。

施工中の様子

施工中の様子1

9-3編

高所作業車も使って工場内天井付近の配線敷設を行っています。
施工中の様子2

9-4編

作業員は、工場内に適した安全装備を付けて工事を行います。
施工中の様子3

9-5編

天井から屋根の上へ敷設しています。
施工中の様子4

9-3編

屋外でのケーブル敷設の様子です。

施工後の様子

施工後 ブレーカー

9-3編

200Aの容量のブレーカーに交換しました。
施工後 繋ぎ込み部

9-4編

一次側配線をつなぎこみました。
施工後 屋外ケーブル

9-5編

屋外から屋内へケーブルを敷設しました。

当社スタッフより

社員7
今回工事を行った時点ではサーボモーター盤はまだ設置されていなかったため、設置予定地の直前まで敷設し、繋ぎ込み時には停電させることなく施工できるようにいたしました。

このように、後工程のことも考え最小限の停電時間で済むような提案も可能です。

新たな設備導入時の配線工事も私たちにお任せください。

天井付近の電気配線の変更工事

天井付近の電気配線の変更工事を行いました。

今後フリークレーンを導入するための骨組みを立てられるよう、それまで天井から下ろしていた蛍光灯を移動してほしいとのご要望でした。

工事前の様子

施工前 照明

9-1編

天井から照明が吊るされている状況でした。

施工前 天井付近の配線

9-2編

天井から照明を吊るすための配線が垂れてきています。

施工前 ラック

9-5編

天井付近にこのようにラックが通っています。

当社の提案・施工内容

ラックのルートを変更し、天井から降りてきている蛍光灯を、地上に架台を作ってそこに取り付けました。

フリークレーンの施工会社、現場オペレーターと打ち合わせをし、各配線が邪魔にならず今後の作業に影響が出ない位置を割り出しルートを変更しました。

施工の様子

施工後 照明

9-3編

地上に架台を設け、天井からの照明の配線をなくしました。

施工後 天井付近の様子

9-4編

天井からの照明の配線がなくなり、またラックのルートも変更しました。

施工後 ラックのルート

9-5編

ラックのルートを変更しました。

フリークレーンの骨組み

9-6編

施工後にフリークレーンの骨組みが敷設された様子です。

当社スタッフより

設備改造をする際、今回のように既設の照明の配線などが邪魔をしてしまうケースはよくあります。

私たちは、他の業者様とも連携をし、今後の設備改造に合わせて最適なルートを提案します。

設備改造を考えていらっしゃいましたら、それに伴う電気配線改造は私たちにお任せください。

クーリングタワーの水量削減工事

鋳造工場にて、冷却塔(クーリングタワー)の水量削減のためのシーケンサ改造を行いました。

お客様の工場で導入されているコンプレッサは水冷式のもので、これまではクーリングタワー稼働中は常に水をオーバーフローさせていました。

これを制御し、水量を削減してほしいとのご要望でした。

工事前の様子

施工前 シーケンサ1

9-1編

施工前 シーケンサ2

9-2編

施工前 シーケンサ3

9-5編

施工前 シーケンサ4

9-5編

当社の提案・施工内容

クーリングタワーの運転に連動した電磁弁をさらにウィークリータイマーで制御し、平日の8時~20時(お客様により指定)のみオーバーフローするよう仕様を変更しました。

既設の電磁弁の起動制御は生かしつつ、クーリングタワーを一旦停止させ再び運転を開始させた場合も、時間次第で電磁弁の起動が制御されるようにしました。

施工の様子

シーケンサ1 タイマー設置後

9-3編

シーケンサ2 タイマー設置後

9-4編

シーケンサ3 タイマー設置後

9-5編

シーケンサ4 タイマー設置後

9-6編

当社スタッフより

必要以上に機器が稼働しているケースはよくあります。

オフディレイタイマー、フリッカータイマー、ウィークリータイマーなど、使用状況に適したタイマーを設置することは工場の省エネ化に非常に有効です。

タイマー設置に伴うシーケンサ改造などの実績も私たちは豊富です。

何かお困りごとがありましたらお気軽にご相談ください。

電気炉の自動余熱・焼結機能追加工事

鋳造工場にて、電気炉の余熱作業・冷却設備の自動化を行いました。

これまで、電気炉の余熱作業は週明け直前の夜間に、冷却設備の停止を週終わりの昼に手動で行っていました。

今回のご要望は、これらの作業を無人で行えるよう自動化をしてほしいとのことでした。

さらに、10時間ほどかかる焼結作業も自動化をしてほしいとのご要望を受けて、施工いたしました。

工事前の様子

冷却設備の制御盤

9-1編

こちらの制御盤に照光スイッチを追加します。

施工前 シーケンサ

9-2編

シーケンサ改造を行い、冷却設備の自動停止・自動起動を実現します。

施工前 電気炉の制御盤

9-5編

こちらにタッチパネルを設置します。

当社の提案・施工内容

タッチパネルによる自動予熱・焼結の設定と予約、シーケンサ制御による冷却設備の自動停止と自動起動を提案
しました。

また、冷却設備の運転状況が制御盤でわかるようにし、現地でブレーカーにて運転停止させていたものを制御盤の照光スイッチにて制御できるようにしました。

施工の様子

冷却設備の制御盤

9-3編

照光スイッチを設置し、こちらで冷却設備の運転停止などの操作を行えるようにしました。

施工後 シーケンサ

9-4編

シーケンサを新しいものへと変更しました。

施工後 電気炉の制御盤

9-5編

タッチパネルを設置し、余熱の時間設定などもこちらで行えるようにしました。

当社スタッフより

工数が多く工事日数も限られていたため、冷却設備の制御盤制御と各自動起動機能追加とを2回に分けて工事しました。

自動予熱・焼結の予約は1週間以内で曜日指定、時指定、分指定ができ、予熱の時間設定などもタッチパネルで設定できるようにしています。

また、無人で行われる工程のため安全面に特化した設計を心がけました。

配管配線工事

鋳造工場における配管配線工事を行いました。
設備改造により、季節の電線管が障害になって改造できないため、電線管のルートを変更してほしいとの要望でした。

工事前の様子

施工前 電線管ルート
3・15

施工前の電線管のルートです。

当社の提案・施工内容

電線管のルートを変更する場合、既設のケーブルが短く足りなくなります。
そのため、中継ボックスを設けて電線管のルートを変更しましょうというご提案をさせていただきました。

施工の様子

中継ボックス
3・15

既設のケーブルとの中継ボックスを設置しました。

中継ボックス 拡大
16

中継ボックスの拡大図です。左の2次側は新しいケーブルとなっています。

当社スタッフより

既設のケーブル自体がかなり古くなり、硬化していました。

今回2次側はケーブルが新しくなってますので、1次側のケーブル更新をおすすめいたします。

信号ケーブル交換工事

鋼板工場において、信号ケーブルの交換工事を行いました。

既存のケーブルが劣化し断線する恐れがあるので、新品に交換してほしいとのご要望でした。

劣化によりケーブル内部がむき出しになっていると、断線だけでなく漏電などの発生の可能性もあるので、早めに対応しましょう。

当社では、各環境に適したものへの交換工事を行っております。

工事前の様子

施工前 ドラムリール部のケーブル
3・15

大型のドラムリールに対し、ケーブルの強度が足りておらず、内部の配線がむき出しになっています。

施工前 中継ボックス
16

中継ボックス内のケーブルが整理されておらず、強い張力がかかったケーブルもありました。

当社の提案・施工内容

既存のケーブルがドラムリールに対応していないキャブタイヤケーブルを使用していたため、今回は、張力、捻回、
屈曲に強いキャブタイヤケーブルを選定し、ご提案させていただきました。

また、ドラムリールの張力が強く、中継ボックス内のケーブルが引っ張られ断線する恐れがあったので、そちらも張力が掛からないようにしました。


施工の様子

施工後 ドラムリール部のケーブル
3・15

ドラムリールの強い力に対応したケーブルに交換しました。

施工後 中継ボックス
16

中継ボックス内のケーブルを整理し、強い張力がかからないようにしました。

新旧ケーブル比較
17

新しいケーブルとの違いが一目でわかります。

当社スタッフより

55

線番の両端、端子台番号が合っておらず、また図面とも照合できなかったため、調査に時間がかかりました。

このように、図面と現場が照合できないことはよくあります。

チェックせずに作業を進めると、設備が稼働できず大損害が発生したりします。

日常、気になっている面倒な修正点がある場合には、私たちにお気軽にご連絡ください。

高周波電気炉の電気部品交換工事

鋳造工場における電機部品交換工事を行いました。
使用頻度の高い電磁接触器等の交換をしてほしいとのご要望をいただきました。

工事前の様子

電磁接触器
3・15

高周波電気路の電磁接触器の様子です。

当社の提案・施工内容

過去の交換履歴より電磁接触器の摩耗時期を予想し定期的に交換することをご提案させていただきました。
故障が起きると工場全体が数日ストップしてしまうこともあります。
使用頻度の高い設備は特に定期的な点検と交換が必要です。

施工の様子

電磁接触器 施工後
3・15

電磁接触器を新しいものへと交換しました。

当社スタッフより

社員4

インチング操作が多く使用頻度も高いため、摩耗する前に交換できるよう交換時期を管理し対応するようにしています。

また、同機種がこの定期交換を前に交換するという事例から電磁接触器のサイズアップをしています。