製造業のお客様の工場で、油圧シリンダーの不良対策を行いました。
当社では、このようなライン設備の不良対策も承っています。
お客様の要望内容・依頼背景
造型機冷却ラインにおける油圧シリンダーの戻る動きが異様に遅い状態になっていました。
そこで、当社へ「この要因の調査・並びに対策をしてほしい…」といったご相談をいただきました。
当社の提案・施工内容
調査すると、電磁弁に信号が入っておらず惰性でシリンダーが戻っている状態でした。信号はPLCの出力ユニットから直接電磁弁へ出される仕様だったのですが、プログラム上は出力されているにも関わらず有点の出力接点にて電圧が確認できませんでしたので、出力ユニットの接点不良と見なし交換いたしました。これによりシリンダーの動きは正常なものとなりました。
回収いたしました出力ユニットは使用から約6年とのことでしたので寿命の可能性もありましたが分解し接点を確認しましたところ、同様の動きをするエアーの電磁弁に出力されている接点よりも激しく摩耗しておりました。
PLCの接点容量はメーカーによると「AC240V 2A」、電磁弁は約0.6秒間しかONせず始動電流値は「約5A」でした。この使い方ですと容量オーバーのように思われました。また同様の使い方かつ同じ電磁弁が複数ありましたので、お客様にご報告した所、何かしら対策できないかとのご相談がありましたので、接点容量の大きいリレーを間に入れることで対応しています。
施工前
摩耗した接点(赤丸)
リレー無し
施工後
リレー設置
当社スタッフより
お客様の工場で使用されている油圧の電磁弁は、エアーの電磁弁より始動電流の高いものばかりで、13カ所ございました。接点容量の大きいリレーを間に入れることで予め接点不良に陥ることを防止しています。
当社では当事例のように単にいらいいただいたことのみならず、その調査結果を踏まえ、お客様に最適な提案を行っています。お困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。