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鋳造工場は特殊環境であり電気工事一つにしても相応の配慮が必要になります。
高温の溶湯を取り扱うため、炉や鋳物砂、製品などを取り扱う場所の周囲温度は他の工場よりも高いです。
また、溶湯の付近では湯こぼれや飛散といった溶湯による直接的な被害を考慮する必要があります。
私達は今までの工事実績から、それらを踏まえた工事提案をします。
鋳造工場の環境は、電気機器にとって苦手とする環境が多いです。
□高温環境(電気制御機器は熱に弱く、劣化が早まってしまう)
□粉塵が舞った環境(鋳造砂やショット玉を使用するため、注意が必要です)
□溶湯の付着(溶湯が電気機器に付着すると、そこから漏電などの可能性も)
これらの特徴を踏まえ、その環境を十分考慮した機器選定・工事が必要です。
鋳造工場特有の問題に対し、私たちは各問題に対応した工事ノウハウを有しています。
それらの一部をご紹介します。
課題1.制御機器が熱によってすぐに劣化・故障してしまう…
⇒解決策:制御機器の設置環境の選定を行い、また冷却対策(盤クーラーの設置など)を行う
課題2.ケーブルが熱によってすぐに使えなくなってしまう…
⇒解決策:ケーブルの耐熱性や温度による許容電流値の変化を考慮した選定を行う
課題3.造型時に使用される離型剤や表面安定剤などが大気中に飛散している…
⇒解決策:薬剤の成分によってはケーブルに耐油性や耐薬品性のものを使用して都度確認しながら施工
課題4.湯こぼれや溶湯の付着により機器やケーブルがすぐにダメになる…
⇒解決策:湯こぼれを考慮した配線ルートの選定、機器保護カバーの取付を行う
課題5.鋳造砂やショット玉などの金属製粉塵が原因で機器がすぐに故障してしまう…
⇒漏電ブレーカーやコンセントなどに防塵タイプを使用、堆積によるセンサーの誤作動防止の回路設計を行う
これまでに鋳造工場で行った工事の事例をいくつかご紹介します。
作業の自動化や操作性向上のための工事などを行っています。
私たちはこれまでにも鋳造工場で多くの電気制御工事を行ってきました。
これまでの実績から、お客様がどのような場面で困っているのか、それに対してどのように対応すればよいかのノウハウが豊富にあります。
何か工場内の機器に関してお困りごとがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
ホイストクレーンの電磁接触器のマグネット接点交換工事を行いました。
動作回数が多い電磁接触器では、オン/オフの切り替え時に発生する火花(アーク)によって接点が損傷したり、摩耗によって接触が悪くなったりします。
クレーンなどの使用頻度が多い(頻繁にオン/オフの切り替えを行う)設備の電磁接触器では、他の設備よりも接点の摩耗などが早く進行するため、機械の動作不良などが増えてきたら、機器の交換が必要となります。
工場内で使用しているホイストクレーンが、使用頻度が高いために故障も多いため、点検をしてほしいとのご依頼をいただきました。
電磁接触器を点検したところ、マグネット接点が摩耗していることが原因と分かりました。
そのため、マグネット接点部分の交換を行いました。
また、既設のものには機械式インターロック機能が組み込まれていなかったため、より安全性を高めるために機械式インターロック機能の組み込まれたマグネットに交換しました。