当事例では、製造業関連の工場向けに、電気炉天井クレーンのメンテナンスを行いました。
お客様の要望内容・依頼背景
天井クレーンの巻上下の速度がゆっくりになることが頻繁に発生していました。また、時折、動作しないなんて事態も発生していました。しばらく巻上下のボタンを押したがやはり動かないケースがあり、非常にお困りでした。
当社の提案・施工内容
問題の天井クレーンの制御盤を確認すると制御回路のCPがトリップしていました。
主な原因は下記の通りです。
1.過荷重ブザーのコモン線の端子が緩み、ブザーより2次側の機器に電圧降下が起きていた
2.2次側である巻上、巻下、ブレーキの電磁接触器が電圧降下でチャタリングを起こしえちた
3.ブレーキの電磁接触器のみチャタリングによるアークで接点不良を起こし、ブレーキが開放できなくなっていた
4.それでも巻上下を操作し続けたことでチャタリングによる過電流でCPがトリップしていた
そこで、制御盤内の端子増し締めを行い、接点不良の電磁接触器を交換後、巻上下のブレーキ機構を点検を実施。圧力板と調整リングに過度な摩耗が見られたため、部品交換を行うことで、正常な動作を実現しました。
施工の様子
端子(緩み)
接点不良
部品交換
リング(新品)
リング(摩耗)
当社スタッフより
当社では、クレーンに関するお困りごとにも対応しています。
クレーンの修理・メンテナンスなどのご依頼もお気軽にサイテックまでご相談ください。迅速かつ、柔軟な対応でお客様のお困りごとを解決いたします。