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リミットスイッチの異常の原因解明とPLCプログラム改造

鋳造工場において重要な役割を持つショットブラストの設備が正規とは異なる動作をしているので、原因を調べてほしいとのご要望でした。

現状の動作と正規の動作から、また設備の動作中のプログラムのモニタから原因を特定します。

工事前の様子

リミットスイッチ

9-1編

施工前のリミットスイッチです。

当社の提案・施工内容

プログラムから、事前にリミットスイッチの信号が原因の可能性が高いと予想していました。

実際に現場でモニタすると一見正常でしたが、その信号の立ち上がり回数を監視する回路を追加すると原因がわかりました。

リミットスイッチが反応するとき、目視ではわからない早さで信号が2回入ってしました。

リミットスイッチの位置調整・清掃により、一旦正常になりましたが、リミットスイッチの入力信号をタイマーで処理するようなPLCプログラムの改造もご提案させていただきました。

当社スタッフより

機器のトラブルは、電気的なトラブルと部品の破損などの機械的なトラブルがあります。

私たちは、その両方を細かく調べ、原因を追究します。

また、原因の追究・解消だけでなく、再び起こらないようなご提案もさせていただきます。

異物検知センサーの設置とPLCプログラム改造工事

鋳造工場にて、センサー設置とラダー・シーケンス改造、さらにケーブル・電線管敷設工事を行いました。

注湯時に鋳造型枠に溶湯が付着することがあり、それをオペレーターで除去作業を行いたいので、特定の場所に湯付着した枠が到達したらランプなどで知らせてほしいとのご要望でした。

業種特有のお悩みや実現したいことに対しても、ご要望に応えるべく最適な提案をいたします。

工事前の様子

付着した溶湯

9-1編

鋳造型枠に溶湯が付着している様子です。

鋳造型枠

9-2編

摩擦などで各鋳造型枠で形にばらつきがあります。

当社の提案・施工内容

異物を検知するセンサーを取り付けて、検出枠が特定の場所に到達するとシグナルタワーで表示、及びオペレーターのスイッチによる確認操作をするようPLCプログラムを改造しました。

鋳造型枠ごとに摩耗や位置のズレなど個体差が大きく、検出場所に湯付着以外の異物も多くあり、それらをクリアできる検出センサーの選定や形状の考案が一番の課題でした。

施工の様子

施工後 センサー

9-3編

異物を検出するセンサーです。

施工後 スイッチ

9-4編

センサーが異物を検出したときに操作するスイッチを設置しました。

施工後 シグナルタワー

9-5編

シグナルタワーで異物検知を知らせます。

当社スタッフより

高精度の検出を行う場合、メカ・ソフトの両方で大幅な改造が必要です。

今回は、ご予算と求められる検出精度からタッチセンサーによる検出方法を採用させていただきました。

稼働効率を上げたいが予算があまりない、、という方もお気軽にご相談ください。

予算に合わせた最適なご提案をいたします。

モーター調査と扇風機交換工事

扇風機の交換工事を行いました。

お客様の工場内に設置されている扇風機が急に動かなくなったため、ご依頼をいただきました。

扇風機などのモーターは、故障前の予兆に気付かず、急に停止してしまったというケースがよくあります。

私たちは原因調査から機器の交換までを行います。

工事前の様子

交換前の扇風機

9-3編

モーターの絶縁測定

9-4編

R/S/T相の線間抵抗測定

9-5編

当社の提案・施工内容

扇風機に使用しているモーターの絶縁測定とモーターの線間抵抗の調査を行いました。

メガーにて絶縁を測定した結果絶縁不良という結果がわかりました。

また、線間抵抗も各層のばらつきがあり断線という事も確認できました。

原因はベアリング不良による過電流によりモーターが焼損と考えられます。

原因に気付かずそのまま運転を続けていたことでモーターが焼けてしまったため、お客様の指示のもと交換する運びとなりました。

施工後の様子

扇風機交換後の様子

9-3編

当社スタッフより

社員7
モーターは、様々な機器の動力として使われています。

これらの故障は急に起きてしまう印象があると思いますが、実は異音や異常な温度上昇などの予兆があるのです。

これらの異常を見つけた場合は私たちにご相談ください。

私たちは故障が起きた際も、ただ機器を交換するだけでなく原因を特定することで、再発防止のアドバイスまで行います。

操作ボックスへの転轍機切替ボタンの増設工事

鋳造工場にて、転轍機切替ボタンの増設工事を行いました。

既設の操作ボックスはありましたが、そことは離れた箇所でも転轍機の操作を行いたいとのご要望でした。

工場内の動線の都合上、既設の場所とは違う離れた場所でも設備の操作を行えれば楽なのに、、、というケースは良くあります。

私たちは電気制御工事会社として、工場の手間改善のための工事なども行っています。

工事前の様子

切替ボタン設置箇所

9-3編

既設の操作ボックスの北側のここでも操作を行いたいとのことでした。
操作盤内部

9-4編

既設の操作ボックスの工事前の様子です。
作業中の様子

9-5編

既設の操作ボックスへの繋ぎ込み作業の様子です。

当社の提案・施工内容

転轍機の切替ボタンのみ増設するという提案をしました。

既存の操作ボックスの北側に切替ボタンとボックスを設置し、西側にある既設の操作ボックスへの繋ぎ込み工事、配線工事も同時に行いました。

また、切替ボタンに、転轍機の向きがわかるシールが欲しいとのご要望があったので、一回り大きなボックスを用意し、転轍機の向きがわかるようシールを貼りました。

施工後の様子

切替ボタン設置

9-3編

切替ボタンが付いた操作ボックスをご要望の場所に増設しました。
新設操作ボックス内部

9-4編

新設した操作ボックス内部の様子です。
既設操作ボックス 繋ぎ込み完了

9-5編

切替スイッチを増設したのち、既設の操作ボックスへの繋ぎ込みを行いました。

当社スタッフより

社員7
工場での日々の作業の中で、「この移動無駄だな、、」であったり、「ここであの機器の操作ができれば楽なのに、、、」といったことを考えたことはないでしょうか?

私たちは、このような小さな手間改善についても、既存の設備を活かして最小限の工事で実現します。

操作ボックスや切替ボタンの設置、それに伴う配線配管工事、既設の制御盤への繋ぎ込み工事などを一貫して行います。

注湯時間監視装置の自動化工事

鋳造工場にて、注湯時間監視装置の自動化工事をしました。

これまで注湯時間の監視装置は、監視開始を手動で行っていたため、それを自動化するためのシーケンス改造を行いました。

工事前の様子

操作盤

9-1編

ボタンやセレクタスイッチを使って手動で監視開始を行っていました。

シーケンサ

9-2編

施工前のシーケンサの様子です。

配線工事

9-5編

電気炉から制御盤までの配線工事を行いました。

当社の提案・施工内容

電気炉の炉体を一度傾動させた後の着座を監視開始とし、注湯時間のカウントを開始させる仕様にしました。

電気炉の着座はリミットスイッチにより検出できるようにしましたが、着座中は常に着座検出信号が出ているため、自動監視用にパルス化しました。

また、監視装置と電気炉の電源系統が別であるため、着座状態でどちらかの電源が落ちている状態から両方電源がついている状態になった際に監視を開始しないよう、出湯用退座検知を必要条件に含めています。

施工の様子

施工後 操作盤

9-3編

監視開始の自動化のスイッチを設置しました。

施工後 シーケンサ

9-4編

リミットスイッチの設置などに伴い、シーケンサの改造を行いました。

施工後 ラダー図

9-5編

監視開始時間の調整など、ラダー改造を行いました。

当社スタッフより

まったく使用されていない設備であったため、監視開始のタイミングの誤差および誤動作は気にしないとのことで改造依頼されました。

近似値となる信号で監視を開始させ、注湯以外ではなるべく反応しないようラダーを設計しました。

また、生産スケジュールに依存する検知不能な項目(注湯場所指定、湯の成分)に関しては自動化できないことを了承して頂いています。

回転機予知保全センサーのデータ取得

ブレーカー部品製造工場にて、回転機予知保全センサーの取付と、データ取得を行いました。

他の社員には聞こえず、社長だけにモーターの異音が聞こえていたため、異常の有無をデータとして検出し、明確にさせてほしいとのご要望でした。

日々の点検は非常に重要ですが、人の五感で検知するのには限界があります。

モーターやポンプ、ファンなどの故障が許されない設備は、予知保全を行うことが非常に重要です。

工事前の様子

波形データ

9-1編

異音がないモーターの波形データです。

当社の提案・施工内容

回転機予知保全センサーを取り付け、データの取得を行いました。

工場内に同じモーターが複数あったので、条件を同じにして他のモーターにもセンサーを取り付けました。

そしてモーターごとに波形を比較して見てみると、異音が発生するモーターのみ波形に違いがみられました。

施工の様子

波形データ比較

9-3編

異音が発生しているモーターとそうでないモーターで、波形に違いが現れました。

回転機予知センサー

9-2編

モーターの外部に予知センサーを取り付けました。

当社スタッフより

回転機などの設備は急に停止してしまうと、生産計画の立て直し、補修業者の手配、管理コストの増大など、様々な悪影響を及ぼします。

監視や点検が困難な場所にあると、日々のメンテナンスを行うことができないため、故障の可能性が高まります。

AIセンサーなどで予知保全をすることが重要ですが、効果がわからないと導入しづらいものです。

私たちは、センサーを購入する前にデモ機で効果を確かめてもらうサービスも提供しています。

磁選機の操作盤へのセレクタスイッチ設置工事

磁選機下にあるパタコンの操作盤にセレクタスイッチを設置する工事をしました。

これまでスイッチの入切は、操作盤の扉を開けてブレーカーによって行っていました。

業務の効率化を図るため、もっと簡単に操作できるようにとのご要望を受けて工事を行いました。

工事前の様子

操作盤外観

9-1編

操作盤のボックスの扉には何も設置されていない状況でした。

操作盤内部

9-2編

ブレーカーが内蔵されています。ボックスが小さく新しく機器を設置するスペースはありません。

当社の提案・施工内容

既存の操作盤のボックスが小さく、セレクタスイッチを設置するスペースがなかったため、ボックスを大きなものへと交換し、扉の外側にセレクタスイッチを設置しました。

また、運転状況が把握しやすいように表示灯もセレクタスイッチと共に設置しました。

さらに、既存のブレーカーはモーターブレーカーではなかったため、モーターの保護も行えるよう電磁開閉器を追加し、図面作成まで行いました。

施工の様子

施工後 操作盤外観

9-3編

サイズの大きいボックスへと交換し、扉の外側にセレクタスイッチと表示灯を設置しました。

施工後 操作盤内部

9-4編

既存のブレーカーの隣に電磁開閉器を追加しました。

施工後 図面

9-5編

電磁開閉器の設置に伴い、電気回路の図面を作成しました。

当社スタッフより

今回のように、設備の電源の切り替えをブレーカーで直接行っているケースはよくあります。

頻繁に操作するのであれば、セレクタスイッチを扉の外側に設置することで作業上の手間は大幅に改善されます。

また、既存のボックスではサイズが足りない場合は新しいボックスを設置し、保護機能などで不足している部分があれば一緒に提案させていただきます。

図面作成も同時に行うため、今後設備の改造が必要となった際もスムーズに行うことができます。

オフディレイタイマー交換工事

オフディレイタイマーの交換と、それに伴うシーケンサ改造工事を行いました。

既設のオフディレイタイマーの目盛りがわかりづらいため、見やすいものに交換してほしいとのご要望でした。

工事前の様子

施工前 シーケンサ全体

9-1編

オフディレイタイマーが2つ設置してあります。

既設のオフディレイタイマー

9-2編

既設のオフディレイタイマーは目盛りが見えづらいものでした。

当社の提案・施工内容

電磁継電器側の接点が使われていなかったため目盛りのわかりやすいオフディレイタイマーに交換し、部品変更に伴うシーケンサの改造を行いました。

施工の様子

施工後 シーケンサ全体

9-3編

同じ個所に新しいものを設置しました。

新しいオフディレイタイマー

9-4編

目盛りが見やすいものへと交換しました。

当社スタッフより

タイマーや表示灯は、正常に作動しているかどうかだけでなく、見やすいかどうかという点も非常に重要な点です。

色が剥げたり、薄くなってしまった場合にはぜひ交換をおすすめします。

稼働状況を正確に把握するためにも、遠くから見てもしっかりと確認できる状態が理想です。

天井付近の電気配線の変更工事

天井付近の電気配線の変更工事を行いました。

今後フリークレーンを導入するための骨組みを立てられるよう、それまで天井から下ろしていた蛍光灯を移動してほしいとのご要望でした。

工事前の様子

施工前 照明

9-1編

天井から照明が吊るされている状況でした。

施工前 天井付近の配線

9-2編

天井から照明を吊るすための配線が垂れてきています。

施工前 ラック

9-5編

天井付近にこのようにラックが通っています。

当社の提案・施工内容

ラックのルートを変更し、天井から降りてきている蛍光灯を、地上に架台を作ってそこに取り付けました。

フリークレーンの施工会社、現場オペレーターと打ち合わせをし、各配線が邪魔にならず今後の作業に影響が出ない位置を割り出しルートを変更しました。

施工の様子

施工後 照明

9-3編

地上に架台を設け、天井からの照明の配線をなくしました。

施工後 天井付近の様子

9-4編

天井からの照明の配線がなくなり、またラックのルートも変更しました。

施工後 ラックのルート

9-5編

ラックのルートを変更しました。

フリークレーンの骨組み

9-6編

施工後にフリークレーンの骨組みが敷設された様子です。

当社スタッフより

設備改造をする際、今回のように既設の照明の配線などが邪魔をしてしまうケースはよくあります。

私たちは、他の業者様とも連携をし、今後の設備改造に合わせて最適なルートを提案します。

設備改造を考えていらっしゃいましたら、それに伴う電気配線改造は私たちにお任せください。

転轍機のセレクタスイッチ設置工事

セレクタスイッチ(切替スイッチ)の設置とシーケンサ改造工事を行いました。

工場内のホイストのセンサーに不具合がある際にも、転轍機を強制的に動かせるようにしたいとのご要望でした。

センサーによって工場内の事故防止を行うのは基本ですが、そのセンサーが正常に作動しない「万が一」にも備えることで、事故の確率はさらに抑えられます。

工事前の様子

施工前 制御盤扉

9-1編

こちらにセレクタスイッチ・表示灯を追加します。

施工前 制御盤内部

9-2編

扉の裏側からケーブルを伸ばしています。

当社の提案・施工内容

ホイストのセンサーに不具合が起きた際には、セレクタスイッチにてそのセンサーを無効化し、センサーが誤検知していても転轍機を起動可能にしました。

また、センサーが無効化されている時はそのことがわかるように、セレクタスイッチと共に表示灯を設置しました。

施工の様子

施工後 制御盤扉

9-3編

セレクタスイッチと表示灯を既設のものの隣に設置しました。

施工後 制御盤内部

9-4編

既存のケーブルとまとめて配管しました。

当社スタッフより

セレクタスイッチによりセンサーの無効化を簡単に切り替えられるようになったため、使用の際には十分に安全面を考慮してもらうよう現場オペレーターに丁寧に説明しました。

また、工場内の別の箇所で同じような施工が施されていたため、オペレーションで混乱が起きないよう部材や仕様を既設のものと揃えました。

私たちは工場の安全対策のための様々な提案をしております。

事故防止のために工場内で気になる点がございましたら、お気軽にご相談ください。